認知症の高齢者 緑色を好むのは何故?

この時期  店には

抹茶のお菓子が数多く並んでいる。

棚全体が  緑色に見える。

この緑色を見て  ふと、思い出した。

親戚のおばあちゃん、知り合いのじいちゃんやばあちゃんが

塗り絵をすると

緑色一色塗りをしていたことを。

何故だろうか?不思議だ。

彼らの共通することといえば

[認知症]があったということだ。

私は、脳科学者でも 精神科医でもない。

どこにもいるアラシスナースだが

独自に 仮説を立ててみた。

⑴高齢者は、緑色を好む傾向にある。

何故緑色を好むのだろうか?

高齢者向けの衣類を見ると

確かに、黒系、茶系に混じり、緑色系のものが多い。

派手な印象が  ないからだろうか。

大抵の人は、主張し過ぎない色を好んで選んでるようだ。

「目立つ色は、笑われる」言っている人がいた。

無難な保護色を好むのもわかる。

⑵ 老化のため、視細胞の機能が低下している。

だから、色の見分けが  はっきりしていない。

セピア色のカーテン越しに  見ている感覚だろう。

緑色は黒っぽくなり、見やすいのかもしれない。

⑶ 緑色は安らぎの色だから。

私達でも、毎日 無機質な物ばかり見ていると

ストレスが  溜まってくる。

時には、外に出て自然に触れたくなる。

田舎に住んでいるので

一歩外に出れば、そこには自然がある。

今の時期、木々には若葉が繁っている。

眺めていると  心が落ち着いてくる。

森林浴という言葉があるくらいだ。

マイナスイオンのシャワーを浴びに

山へ出かける人もいる。

高齢者は、若い人にやっかむ率が高い。

若い人が、良かれと思って接したことが

裏目に出ることが多い。

ひどい時には、馬鹿にしていると思うようだ。

まして、認知症になれば

大脳の機能が落ちているので

ますます、怒り出す。

きっと、始終  頭の中は

モヤモヤしているのであろう。

そこで、癒しの色である  緑色を好むのだろう。

塗り絵に緑色を塗っている時は

幸せな顔をしている。

この⑴⑵⑶より

好む色で  目の機能が落ちても見やすく

しかも、 自身でも分からない心の不安定感を

落ち着かせてくれる

緑色を意識せずに手に取ってしまうことが分かる。

ひょっとしたら、私達が、最近緑色の服を

目立って着ていたら

何か心に

変調があるのかもしれない。

高齢者ばかりでなく  身近な人にも

何か変だと思ったら

声を掛けて欲しい。

それでは  ごきげんよう